タイポグラフィアート
Typography Art

昭和スタイルでは食器収集時に、昭和時代に制作された数々の「文字」と出会います。パソコンが普及する以前、文字は職人の手によって一つ一つ丁寧に制作されていたものであり、その文字はその時代独特の美しさや温かみを宿しています。
それらの文字と出会うたび、その魅力を現代に蘇らせ後世に伝えたいという想いを強くしてきました。その想いを形にするべく、昭和時代の文字を、所有者の許可のもとデジタル化し保存することにしました。そして、アーティストに依頼し魅力的な要素を再構築することで、新たなタイポグラフィのポスターとして生まれ変わらせました。
昭和文字の魅力を活かしたポスター作品は、当時の温もりや活気を現代の生活に彩りとして届けてくれるはずです。昭和スタイルの活動とアーティストによって育まれた、懐かしさと美しさが交錯する文字の魅力をお楽しみください。

下浜 臨太郎(Shimohama Rintaro)
1983年、東京都生まれ。
代表的な活動に、路上で見つける看板をフォント化する「のらもじ発見プロジェクト」や、町工場を音楽レーベル化する「INDUSTRIAL JP」の企画運営など、グラフィックデザイナーでありながら独自プロジェクトを積極的に行う。主な展覧会参加に、奥能登国際芸術祭2023、東京都現代美術館「おさなごごろを、きみに」、NHK「デザインあ展」など。主な受賞に第18回、第21回文化庁メディア芸術祭優秀賞など。
素材
Material

越前の地で約1500年の歴史を誇る、日本最古の和紙「越前和紙」。その伝統を受け継ぎつつ、日本の美意識と技術の結晶を現代に伝える岩野平三郎製紙所。古来より用いられる楮(こうぞ)、三椏(みつまた)、雁皮(がんぴ)、麻(あさ)を原料とした和紙は「千年生きる紙」とも称され、その強さと美しさは他に類を見ません。岩野平三郎製紙所は、現在も日本で唯一、伝統的な手漉き技術によって大判の和紙を製作する工房です。その技術は、初代岩野平三郎が13歳で和紙を漉き始め、多種多様な紙を開発したことに始まります。中でも、日本画の表現を一変させた「雲肌麻紙」は特筆に値します。この和紙は、従来の絵絹では不可能だった重ね塗りを可能にし、横山大観をはじめとする名立たる画伯たちに愛用されました。「雲肌麻紙」は、西洋から取り入れられた絵画文化と日本の伝統を融合させるべく、幾度もの研究と試行を経て誕生した革新的な和紙です。その独特の風合いと柔軟な表現力は、芸術作品のみならず、現代の新しい表現方法にも広がりを見せています。今回、昭和スタイルのタイポグラフィアートに採用されているのも、この「雲肌麻紙」。その風合いは、時代を超えた美の価値を現代に引き継ぎ、新たな命を吹き込む素材として輝きを放っています。
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