
ブランド背景
Brand Background

2022年能登半島最北端にある石川県珠洲市、そこでは人口減少により空き家が問題化しており、放置された空き家の経年劣化で家屋の倒壊や破損、害虫の繁殖など、さまざまな問題が引き起こされていました。放置されている空き家が活用されない理由の一つに残置物問題があります。
買うにも貸すにもまずこの残置物を処分しないといけないことが活用の妨げとなる要因の1つです。空き家に当時のまま残されている残置物を有効に活用し、適正に活かしていく、そのような活動の一環として「昭和スタイル」は空き家や解体現場に放置されているまだまだ使えるユニークな物たちを独自目線で収集とクリーニングをして再販することからスタートしました。
昭和スタイルの源泉
Source of Showa Style

2022年6月オープン。2024年能登半島地震を経て建物の修繕のため休業その後2025年7月に再スタートしました。昭和スタイルの原点であり、始まりの場所です。
能登半島地震を経て
Through the Noto Peninsula Eartquake

2024年1月に発生した能登半島地震をきっかけに、昭和スタイルの収集活動は本格化しました。震災の影響で廃棄さぜる得なくなった食器に新たな価値を見出すべく、石川県や福井県にある弊社運営のインテリアショップを通じて、食器の買取を呼びかけたところ、活用に困った昭和時代の食器が集まるようになりました。
北陸地方では、冠婚葬祭を自宅で行う風習があり、たくさんの食器を保有している家庭が多くあります。震災や高齢化に伴い、これらの食器の処分に悩む方々が増えてきており、そうした方々が不要となった食器を持ち込む先として、一方でショップ専用のギフトカードで買取することにより、震災後の新たなライフスタイルに必要なインテリアアイテムを購入されるという、循環型の取り組みにも繋がっています。
循環の仕組み
Circulation System

集まった食器は、選定され、丁寧に洗浄したうえで再販しています。また、廃棄をできる限り減らすため、選定から漏れた食器はフリーイベントで配布したり、植物鉢として再利用しています。

PICK UP
一点一点状態を確認しつつ、 昭和スタイルとして販売可能なアイテムかどうか見極めます。

CLEANING
熟練のスタッフの手でピカピカに洗い上げます。アイテムや汚れの種類によって適切な洗浄方法を日々研究しています。

SALE
クリーニング後のアイテムは昭和スタイルの各店舗や卸先を通じて全国に届けられます。

FREE EVENT
選別から漏れたアイテムも、フリーイベントで定期的に配布することでできるだけ廃棄を少なくしています。
クリーニングについて
About Cleaning

古い食器の洗浄は1つ1つ、食器の汚れや素材に合わせて、重曹やクエン酸などを使い心を込めて行っています。汚れの残りやすいガラスの細かな装飾や陶器の皿の裏面は、歯ブラシやスポンジを使って丁寧に汚れを落としたあと、さらに洗って仕上げます。その他にも、様々な洗剤や研磨剤を汚れに合わせて試しながら、日々クリーニングの技術に磨きをかけています。
洗浄を行うのは主に70代以上のおばあちゃんたち。昭和時代の思い出話と共に、昭和を彩った歌謡曲が流れる洗浄風景は、タイムスリップしたような雰囲気で、地域の高齢者活躍の場にもなっています。
※全てのシリーズは入念にクリーニングをして出荷していますが、若干傷が残っている商品もあります。新品ではありませんので、風合いとしてご了承ください。